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【症状】
不登校の状態が続いており、
ご家族とは話せるものの、それ以外の人とは話すことができませんでした。
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【関わり方】
訪問看護では週3回ご自宅を訪問し、次のような支援を行いました。
① 公園での遊びを一緒に行い、他者の視線や関わりに徐々に慣れるサポート
② 本人の好きなゲームを活用し、安心できる形で信頼関係を構築
③ 学校や関係機関との橋渡し役となり、連携を取りながら支援を継続
これらの関わりを重ねる中で、少しずつ声が出るようになり、
自分の考えを言葉で伝えようとする場面が増えていきました。
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【変化】
声が自然に出るようになったことで、学校の先生との会話ができるようになり、
登校のハードルが下がっていきました。
現在では、授業やクラブ活動にも友達と一緒に参加でき、
学校生活の幅が大きく広がっています。
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こうした背景には、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)と呼ばれる状態が関係していました。
【場面緘黙症とは】
言語能力に問題がないにも関わらず、学校や職場など特定の場面・状況で話すことができない精神疾患です。
家庭では普通に話せるのが特徴で、強い不安や緊張が原因と考えられています。
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ご家族だけで抱え込まず、いつでもご相談ください。
お子さまが「その子らしく過ごせる日常」を大切に伴走します。